長崎県の古い住宅はなぜ傷みやすい?築年数と外壁の関係を塗装職人が解説

長崎県で長年暮らしていると、「うちの外壁、なんだかくたびれてきたな」と感じる瞬間があるのではないでしょうか。塗装が剥げていたり、ひび割れが目立ってきたり。特に築20年を超えた住宅では、そうした劣化が急速に進むことがあります。株式会社ナガハタは雲仙市を拠点に長崎県全域で外壁・屋根塗装や防水工事を手がけてきましたが、現場を通じて感じるのは「長崎の環境が住宅外壁に与える負荷の大きさ」です。この記事では、築年数と外壁の傷みの関係を職人目線で解説します。
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株式会社ナガハタ
長崎県雲仙市を拠点に昭和41年の創業以来、長崎県全域で外壁塗装・屋根塗装・防水工事を手がけてきた塗装工事会社。長崎県知事許可(第14023号)を取得し、一級塗装技能士が在籍。雲仙市・諫早市を中心に長崎の気候条件を熟知した現場経験をもとに、住宅オーナーに向けた信頼性の高い情報を発信しています。
長崎県の気候が外壁に与えるダメージとは
外壁の傷みは、気候環境と密接に関係しています。長崎県は日本の中でも特に外壁にとって過酷な環境を持つ地域のひとつです。
全国屈指の多雨・高湿度
気象庁のデータによると、長崎市の年間降水量は平年値で約1,900mm前後に達し、全国平均(約1,600mm前後)を大きく上回っています。雲仙市や諫早市など半島内陸部では地形の影響もあり、降雨量はさらに多くなる傾向があります。雨が多いということは、外壁が常に濡れた状態にさらされる時間が長くなるということです。塗装面が水分を吸収し続けると、塗膜が膨れ上がったり、内部に水が浸入して下地が腐食したりするリスクが高まります。
また、夏季の平均湿度が80%を超える日も多く、外壁表面にカビや藻が繁殖しやすい環境となっています。外観上は汚れに見えても、実際には生物的な劣化が進行していることが少なくありません。

台風と塩分を含んだ海風
長崎県は毎年のように台風が直撃あるいは接近するルートに位置しており、強風と大雨が外壁に機械的なダメージを与えます。さらに、海に囲まれた半島地形という特性から、海風に含まれる塩分が外壁や金属部品(雨どいの金具や窓枠など)の腐食を促進します。いわゆる「塩害」は、海岸線から2km以内の地域で特に顕著ですが、長崎県では内陸部でも塩分の影響を受けやすい地域が多く存在します。
築年数別に見る外壁の劣化サイン
現場でよく耳にするのが「いつ塗り替えればいいのかわからない」というお声です。外壁の劣化には、築年数に応じた典型的なサインがあります。
築10〜15年:最初の警戒ライン
新築から10年前後になると、外壁の表面を触ったときに白い粉が手につく「チョーキング現象」が現れ始めます。これは塗膜の防水成分が紫外線と雨水によって分解・消耗してきたサインです。長崎県の強い日差しと多雨環境ではこの現象が早まることがあります。この時点ではまだ下地へのダメージは軽微なケースが多く、適切な塗り替えを行えば外壁材ごとの交換は不要です。塗装コストを最小限に抑えられる「最初のメンテナンスタイミング」といえます。

築20〜25年:補修が必須になる段階
築20年を超えると、ひび割れ(クラック)が顕著になってきます。幅0.3mm以下の「ヘアクラック」は塗装面の表層に留まることも多いですが、それ以上の幅のクラックは雨水が外壁内部に入り込む経路になります。長崎のように年間降水量が多い地域では、クラックからの雨水浸入が構造材の腐食やシロアリ被害につながるリスクが特に高いといえます。シーリング(コーキング)の劣化・剥離も20〜25年で著しくなり、窓まわりや外壁の継ぎ目から雨漏りが発生する事例が多く見られます。

築30年以上:構造へのダメージを疑う段階
築30年を超えた住宅で外壁の大きな浮きや膨れ、剥落が見られる場合、外壁材そのものが水分を吸収して傷んでいる可能性があります。こうなると塗装の塗り替えだけでは対処できず、外壁材の部分張り替えや全面リフォームが必要になるケースもあります。また、屋根も同様に30年前後で防水機能が大幅に低下するため、屋根と外壁を同時にメンテナンスすることで足場費用などを効率化できます。

外壁材の種類と耐久年数の目安
外壁の傷みやすさは、外壁材の種類によっても大きく異なります。特に長崎の高温多湿・塩害環境では、素材選びと塗装仕様の組み合わせが非常に重要です。
モルタル外壁
耐久年数の目安:10〜20年(塗膜)
特徴:旧来の日本家屋に多く用いられ、長崎の築古住宅に最も多く見られる外壁材です。ひび割れが発生しやすく、雨水浸入の経路になりやすいため、定期的な点検と早めの補修が必要です。
長崎での注意点:高湿度によるカビ・藻の繁殖が早い。
窯業系サイディング
耐久年数の目安:15〜25年(塗膜)
特徴:1990年代以降の住宅に普及したセメント系外壁材。軽量で施工しやすい反面、目地のシーリングが劣化しやすく、特に長崎のような降雨量の多い環境では継ぎ目からの浸水が問題になりやすいです。
長崎での注意点:塩害でシーリングの劣化が加速しやすい。
金属系サイディング
耐久年数の目安:20〜30年(塗膜)
特徴:断熱性・耐衝撃性に優れ、近年採用が増えている外壁材。ただし塩害に弱い素材も含まれており、長崎のような沿岸エリアでは素材の選定が重要です。
長崎での注意点:海風による錆の発生に注意が必要。
雲仙・島原半島特有の環境リスク
雲仙市や島原市など雲仙・島原半島の住宅には、一般的な長崎市街地とはまた異なる特有の環境リスクが存在します。

雲仙普賢岳の火山活動の影響により、この地域では火山灰が降下することがあります。火山灰は非常に細かい粒子で、外壁の細かな凹凸に入り込みやすく、雨水と混合することで酸性に近い成分となり塗膜を少しずつ侵食します。また、火山灰の堆積は外壁の乾燥を妨げ、カビや苔の温床にもなります。雲仙温泉郷周辺では、硫黄を含んだ大気が金属部分の腐食を加速させることも指摘されています。半島特有の急傾斜地に建つ住宅は、雨水が集中しやすい立地条件にあることも、外壁への水の影響を大きくする要因のひとつです。
「昔の家は傷みやすい」施工時代の背景
築30年・40年を超えた長崎の住宅が特に傷みやすい理由には、当時の建材・塗料の品質や施工基準が現在とは異なるという背景があります。
1980年代以前に建てられた住宅では、外壁塗料の耐候性が現在の製品と比べて低く、紫外線や雨水への耐性が弱い塗料が使われていたケースが少なくありません。また、シーリング材(コーキング材)の品質も格段に向上しており、昔のシーリング材は劣化・硬化が早く、今では当たり前のように施工される「バックアップ材+シーリング」の二層構造が普及していない時代もありました。外壁の下地処理や防水シートの施工基準も年々厳格化されており、古い住宅ではこれらの仕様が現行基準に達していない場合があります。こうした「時代の差」が、築古住宅の外壁を傷みやすくしている大きな要因のひとつです。
築古住宅の外壁補修・塗装にかかる費用の目安
「傷んでいるのはわかるけど、費用がいくらかかるか不安で踏み切れない」という声もよくいただきます。一般的な費用感をご参考までにお伝えします。なお、下記はあくまで目安であり、建物の状態・規模・使用材料によって費用は大きく異なります。正確な金額はご現地を拝見したうえでお見積もりをご提示しています。
外壁・屋根・防水を同時に施工することで、足場費用(15〜25万円程度)を一度にまかなえるため、トータルコストを抑えることができます。築20年を超えた住宅の場合は、特に「まとめてのメンテナンス」がお得になるケースが多いです。
まとめ:長崎の古い住宅を守るために大切なこと
長崎県の住宅が傷みやすい理由は、全国でも有数の多雨・高湿度という気候、塩害を引き起こす海風、台風の影響、そして雲仙・島原半島特有の火山灰や地形的なリスクが重なっているからです。加えて、築年数が経過するほど当時の建材や塗料の品質限界が現れてきます。
外壁の劣化は「見た目だけの問題」ではなく、放置すると下地や構造材への深刻なダメージにつながります。目安として、築10〜15年で最初の点検・塗り替えを検討し、20年を超えたら早めの対処を心がけることが、長い目で見てコストを抑えることにもつながります。
株式会社ナガハタでは、現地での無料点検からお見積もりまで丁寧に対応しています。「外壁を触ると白い粉がつく」「ひび割れが目立ってきた」「築年数が気になっている」といったお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。長崎の気候や地域特性を熟知した塗装職人が、お住まいの状態を正直にご説明します。雲仙市・諫早市周辺の外壁・屋根に関する最新情報はナガハタのお役立ちブログでも随時発信しています。
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